仮想通貨の送金手数料はビットコインかそれ以外かによって異なる
仮想通貨の送金には手数料が必要
仮想通貨を国内外に送金するには手数料が必要になります。お金を受け取る側ではなく、送る側が手数料を払わなければなりません。送金するためになぜ手数料が必要なのかというと、取引が正当に行われているかチェックしなければならないからです。
チャックする機能がないと、不正が行われ仮想通貨の仕組みが成り立たなくなってしまいます。仮想通貨の世界では、「マイナー」と呼ばれる人が取引をチェックして承認作業を行うシステムになっています。マイナーはこの承認作業を行う代わりに報酬がもらえます。ちなみに、マイナーは競争によって決められます。
ビットコインの送金手数料
送金手数料については変更されることもありますので、送金を行う場合にはその都度最新の送金手数料の情報をチェックしておくことをおすすめします。ここでは記事執筆時の送金手数料の情報を参考にご紹介していきます。まず、ビットコインの手数料についてです。
仮想通貨を取り扱っているところをいくつかご紹介していきます。まず、送金手数料が無料というところは「GMOコイン」「QUOINEX」などがあります。あとは取引所によって送金手数料が異なってきますが、例えば「DMM Bitcoin」の総金手数料は0.0008BTCとなっています。
ビットコイン以外の送金手数料
ビットコイン以外の仮想通貨のことを「アルトコイン」というのですが、アルトコインの送金手数料は、先にご紹介したビットコインの料金とは異なります。ただ、GMOコインに関してはアルトコインに関しても送金手数料が無料になります。
そのほかでは、MONAなどで総金手数料が無料になっています。アルトコインは1,300種類以上ありますので、全てご紹介するのは難しいですが、bitFlyerを例にとって送金手数料を以下で見てみましょう。
- BCH 0.0002BCH
- LTC 0.001LTC
- ETH 0.005ETH
- ETC 0.005ETC
- LSK 0.1LSK
仮想通貨の送金手数料は取引所によって異なる
なぜ取引所によって送金手数料が変わるのか
先にご紹介したように、送金手数料は取引所によって変わってきます。なぜ取引所によって送金手数料が変わってくるのかというと、送金の速さがそれぞれ異なるからです。ですから、送金手数料は安ければ安いほどいいというわけではなく、その都度状況によって上手く利用していく必要があるのです。
急いで送金したいのに、手数料の安さで利用する取引所を選ぶと、取引所の状況によっては想像以上に送金されるのが遅いといった事態になる可能性もでてくるでしょう。
速く送金したい場合は追加料金が必要
それぞれの取引所によって異なる送金手数料に加えて、速く送金をしたいというときには追加料金が必要になります。近年、仮想通貨の知名度が上昇するに従って、仮想通貨を扱う人の数も増えてきました。ですから、場合によっては送金詰まりを起こすことがあるのです。ですから、急いでいる人は追加料金を支払うことで優先的に送金を行ってもらうという仕組みができたのです。
送金手数料は変更される場合もある
送金手数料は変更される可能性があると先に少し触れたとおり、そのときのタイミングによっては価格変動が行われる場合があります。手数料変更の要因はその時々により異なってきますが、過去の例を見ると、ビットコインの取引減少による、ネットワークの混雑が解消により価格が下がったこともあります。
仮想通貨が流行した際に、最も知名度の高いビットコインの取引が多く行われました。その結果、取引所のあいだで価格差が生まれることになりました。その後、価格差が落ち着くことでネットワークの混雑が解消されてきて、送金手数料の値下がりへと進んでいったのではないかといわれています。
人気のある取引所の特徴と送金手数料について
GMOコイン
GMOコインに関しては、先ほどご紹介した通り、ビットコイン・アルトコインともに送金手数料が無料という特徴がありました。ただし、GMOコインは取引所ではなく販売所なのです。取引所では個人間の仮想通貨取引が可能ですが、販売所では個人間売買はできず、企業から購入するという形になります。
販売所のデメリットは、個人間での取引ができないので、取引所よりも購入価格が高めに設定されているということがあります。しかし、GMOコインはビットコインでもアルトコインでも手数料無料で、販売所のなかで比べてみたとしても送金手数料は安いので利用する価値は大いにあるといえるでしょう。
また、GMOコインのおすすめポイントは送金手数料の安さだけではありません。セキュリティ面において信頼ができるという点やスマホアプリの使いやすさもGMOコインならではの把握しておきたい特徴です。
QUOINEX
GMOコインの他におすすめしたいのがQUOINEXです。QUOINEXをおすすめしたい理由やQUOINEXの特徴を順にご紹介していきます。まず、QUOINEXのおすすめポイントとして挙げられるのが、なんといっても送金手数料が安いことです。送金手数料が無料なのは、BTCをはじめ、 ETH・XRP・BCH・LTCなど各種あります。
マイナー手数料はかかりますが、それでも送金手数料が無料というのは嬉しいことですよね。また、QUOINEXの特徴の1つに、対応取引所の多さを挙げることもできます。BTCなど知名度が高く有名な仮想通貨を取り扱っているので、海外の取引所にも対応可能なところは多くあるのです。
海外に送金することが多くて、QUOINEXを利用したことがないという場合は、ぜひQUOINEXを一度試してみることをおすすめします。さらに、QUOINEXはセキュリティ面にも定評があるのも特徴の1つ。インターネットと切り離されているという特徴を持っているコールドウォレットが100%管理しているので、不正アクセスの被害に遭いにくいというメリットがあります。
送金手数料の面でおすすめの仮想通貨とは?
XRP(リップル)
送金のしやすさや送金手数料の面でおすすめしたい仮想通貨の1つにXRP(リップル)があります。先ほど少し触れましたが、リップルは海外の取引所でも取り扱っているところが多く、海外送金に適している仮想通貨です。また、リップルは送金の速さの面でもおすすめしたい仮想通貨の1つです。
BCH(ビットコインキャッシュ)
ビットコインキャッシュは、2017年8月1日にビットコインが分裂して誕生した仮想通貨です。ですから、基本的な仕組みはビットコインと似たところもあります。ビットコインの重要なシステムに「ブロックチェーン」という、取引の履歴が集まったものがあるのですが、ビットコインから分裂してビットコインキャッシュが誕生したのには、このブロックチェーンの分岐が関係しています。
ブロックチェーンの分岐により、1つのブロックサイズがビットコインよりも大きいビットコインキャッシュが生まれたのです。実は、このビットコインキャッシュという仮想通貨は、先ほどご紹介した送金詰まりの解消に役立つと期待されているものなのです。送金詰まりが起こると、送金が遅れるだけでなく、送金手数料の高騰にもつながる可能性があります。
仮想通貨ユーザーにとっては大きな問題ですよね。仮想通貨で起こる送金詰まりのことを専門用語で「スケーラビリティ問題」というのですが、もともと存在したビットコインには取引量に上限があり、場合によっては送金詰まりが起こりやすい仮想通貨でした。
仮想通貨の取引を専門用語で「トランザクション」というのですが、トランザクションはもともとブロックチェーンのブロックの中に収められています。ビットコインキャッシュの特徴は1ブロックの容量を今までの1MBから8MBまで増やすことができました。これにより取引できる量が増えたのですね。